なぜ損切りできないのか?知っておくべき6つの心理

なぜ損切りできないのか?知っておくべき6つの心理

株式投資において、「損切りができない」という投資家はとても多いです。
多くの投資家が、損失を抱えた銘柄を手放せずに悩んでしまうのです。

ちゃんとルールを決めて損切りをしましょうね!ということは、
あちこちで言われていますし、

損切りは大事だと知っている人は多いはず。
なのにうまくできないのですね。

なぜそんなことが起きるのでしょうか?

ここでは、損切りができない投資家の心理について、いくつかのポイントを挙げながら、わかりやすく説明していきます。

1. 損失を認めたくない

まず、最も一般的な理由として「損失を認めたくない」という心理があります。人は、何かを失うことに対して非常に敏感です。特に、自分が選んだ投資先が期待外れであると認めるのは、精神的に辛いものです。「この株は必ず戻るはず」と思い込み、手放せなくなってしまいます。この心理的な抵抗は、投資の世界では「損失回避の心理」と呼ばれています。

2. 感情に左右される

次に、投資は感情に大きく左右されるという点も挙げられます。損切りをする際には、冷静な判断が求められますが、実際には「まだ大丈夫」とか「少し待てば戻る」といった感情が先行しがちです。特に、急激な株価の変動があると、焦りや不安が募り、冷静な判断ができなくなります。こうした感情の波に飲み込まれることで、損切りをためらってしまうのです。

3. 投資への執着

さらに、投資に対する執着も影響を与えます。投資した銘柄には、思い入れや愛着が生まれるものです。「これだけ時間をかけて調べたのに、手放すのはもったいない」という気持ちが芽生えることがあります。この執着が、結果として冷静な判断を妨げ、損切りを躊躇させる原因となります。

4. 期待感の持続

もう一つ、投資家は「いつか戻るだろう」という期待感を持ち続けることがあります。この期待感が、損切りをためらわせる大きな要因となります。「過去にも何度か戻ったから、今回もきっと大丈夫」という思い込みが、損失を抱えたまま放置してしまう結果につながります。しかし、これは非常に危険な考え方です。過去の経験が必ずしも未来に当てはまるわけではないのです。

5. フォロワーの影響

周囲の投資家や情報源も、損切りの判断に影響を与えることがあります。例えば、友人やSNSでの投資情報を見ていると、「この銘柄は必ず戻る」といった情報に影響され、損切りをためらってしまうことがあります。周囲の声に惑わされず、自分の判断基準を持つことが大切です。

6. 自分の過ちを認められない

損切りは、時には自分の判断ミスを認めることにもつながります。人間は、自分の過ちを認めるのが苦手です。「この株を買ったのは間違いだった」と認めることは、心理的に抵抗感があります。特に自分の判断に自信を持っていた場合、その否定はより辛く感じます。このため、損切りをすること自体が難しくなるのです。

まとめ

損切りができない投資家の心理には、いくつかの要因が複雑に絡み合っています。損失を認めたくない気持ち、感情に左右されること、投資への執着、期待感の持続、周囲の影響、自分の過ちを認められないことなどが、それぞれが相互に作用し、投資家を苦しめます。

投資は、冷静さと判断力が求められる分野です。損切りはつらい決断かもしれませんが、時には必要な選択であることを理解することが大切です。自分の判断基準を持ち、感情に流されずに冷静に行動することで、より良い投資成果を得ることができるでしょう。投資家として成長するためには、この損切りの重要性をしっかりと認識し、実行できる力を身につけることが不可欠です。

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